『医学部・理系難関大合格へのカギ』
~ key to success ~
物理
物理は数学と似ています。
「情報を分析、整理し、必然性に基づいて計算し解を導く」
という過程はどちらも同じです。
しかしなぜか、「数学は得意だが物理は苦手」あるいは「物理は得意だが数学は苦手」という人がいます。
物理の最大の特徴は
①「現象を抽象化」→②「抽象化した情報を計算」→③「計算結果を具体化し現象に戻す」
という点です。これに対し、数学は「計算部分」に焦点をあてているのです。
なので、物理が苦手という方は、①「現象を抽象化」と③「計算結果を具体化し現象に戻す」というステップを、普段から意識して問題を解き、さらには日用生活でもこれを考えながら暮らす必要があります。
皆さんの周りには物理があふれています。
電車が加速するとき、つり革が動きますね。どちら向きに、どのような原理で動いているか説明できますか?
回転いすに座って、両腕を振り回すと、椅子が回転しますね。しかし、その状態で体の向きを180度回転させようとしてもなかなかできない。なぜでしょう。
光っている電球に手をかざし、電球が視界から映らなくしても手の周りから光があふれています。ちょっと不思議に思いません?
物理の得意な人はこれらの疑問に対してすぐに、「慣性力」「運動量保存則」「回折」という単語がでてきます。
逆に言えばこれらの疑問に対し即答できるようトレーニングを積めば、あなたも物理のセンスを磨くことができるのです。
しかしこれだけでは物理の点数を伸ばすことができません。
問題は②「抽象化した現象を計算」という過程です。しかしこれが実は意外に簡単に攻略できちゃうのです。
数学の勉強法のコーナーで「受験数学にはパターンがある」と述べましたが、これは物理も同じです。
しかし物理における計算問題は、数学に比べて圧倒的にパターンが少ないのです。自分の感覚ではせいぜい五分の一くらいに感じました。
さらに、数学のところで述べた「解へのアプローチにおける必然性」が数学に比べて極めて明確であり、ほとんど計算が目的意識をもって行われていることがわかります。
ですから、物理は「限られた重要問題(100題ほど)をひたすら繰り返す」ことで確実に成果を上げることが出来るのです。
僕はもともと物理が好きで、日ごろから意識せずに①と③の訓練をしていました。そのため物理的なセンスは多少身についていたようなのですが、いかんせん問題のパターンを把握していなかったためずーと点数は悪いままでした。
そこで、学校の先生に物理の超重要問題を50題ほど厳選してもらい、家庭教師の先生の協力を得ながら、一か月間ひたすらその問題を繰り返し解きました。
わかる問題でも最低三回、解けなかった問題は何度も繰り返し練習し解けるようになってから、さらに二、三回、復習しました。
すると、みるみる実力が付き、あっという間に次の試験で偏差値は70を超え、常に70以上をキープすることができました。
物理は問題数をこなす必要はないのです。同じ問題をひたすら繰り返すことで、決まったパターンが頭にしみこんでしまえば、あとはパズルを解く感覚で楽しく勉強できてしまうのです。
また、物理は数学と違い文字計算が主流なので「次元チェック」というテクニックにより、計算ミスを防ぐことが出来ます。
さらに、誘導が数学よりはるかに丁寧なので、基礎を確実に押さえれば応用的な問題もぼろぼろと芋蔓式に回答できてしまうのです。超おいしいです。これを攻略しない手はありません。
私は、皆さんが物理のセンスを身に着け、基礎問題を完全に理解することを、全力でサポートします。
受験において強い武器となる物理を一緒に楽しみながら学習していきましょう!