『医学部・理系難関大合格へのカギ』
~ key to success ~
化学
化学の実力をつけるのは正直難しいです。化学は、幅広い分野の原理や仕組みを理解しなくてはいけない上、覚える事項が多く、計算力が求められ、細かい部分に気を遣う注意力、など総合的な能力が求められます。(つまり時間かけて勉強してきてる浪人生が超有利)
そのため週二時間しか指導できない家庭教師が介入して、実力をあげることは難しく、結局本人の努力がものをいう科目です。自分も家庭教師の先生から化学は教わりませんでした。
しかしその分、学校と予備校の化学の先生にはとてもお世話になりました。
受験で化学を武器にしようと考えるならば、相当時間がかかります。化学で高得点をとるには、かなり細かい範囲までおさえた勉強をしなくてはならないからです。実際、浪人生で化学大好きな人は時間かけて広範囲を深く掘り下げて勉強し、武器にしている人もいます。
しかし、皆さんには是非(というか絶対)現役で受かってもらいたいと思います。そんなことに使う時間があるならば、物理の勉強をしましょう。そのほうが確実にコスパがいいです。
つまり、化学における(現役での)受験突破のカギは「広く浅くおさえること」です。
ここで勘違いしてほしくないのは、「浅く」というのは「適当に」という意味ではないということです。
理系全科目にいえることですが、物事には理屈があります。その理屈と現象の関係を根本的に押さえること、が最大のポイントであり、これをおさえたうえで頻出事項をマスターすることで化学は「逃げ切れる」だけの点数に達します。
物理と同じように「原理」と「現象」の関係を説明できるようになり、数学と同じように全範囲の不可欠な「基礎事項」を確実にこなせるようになること、これができれば問題ありません。
しかし、化学は物理よりはるかに原理が複雑であることが多く、自主学習ではどうしても理解できない時があります。私も化学の専門家ではありませんから、うまく答えられないこともあるでしょう。
しかし、皆さんの学校には化学の専門家がいますね。これを使わない手はありませんよ!
ほとんどの疑問は先生に聞けば解決するはずなのです。しかし、皆さんこんな経験はありませんか?
「聞いてみたはいいが、自分のわからない点をうまく説明できず、見当はずれな回答がかえってきた」
「よくわかっていないのに、『あーなるほど』と適当な相槌を打ってわかったふりをして帰ってきた」
これでは、結局疑問は解決しません。
何が問題なのかというと、「自分が何をわかっていないのか、すら把握できていない」ことがほとんどです。
あるいは、「先生を味方につけていない」ということが問題のこともあります。
この二点はどちらも解決することができます。「わからないことが出てきたとき、自分が何をわからないのか考える」ということは、あらゆる分野において必要なことで、問題解決能力の一部です。
この点の思考法に関しては、私がさんざんトレーニングすることになります。化学に限らず、全科目です。
また、先生を味方につけるのも、コツがあります。
先生を味方につけ、応援してもらうというのは、実は受験においてきわめて有利に働きます。
実際、中一でクラスビリをとった自分が、高1でクラス一位になるまで成長できたのも、その後医学部を目指してぐいぐい努力し、苦手科目を克服できたのも、地獄のような浪人生活を乗り越え医学部に合格できたのも、周りの人たちが、自分を応援してくれていると感じられたからです。
僕は、自分が持っている才能のうち、もっとも役に立っているものはこの「人から応援される才能」だと思います。
少しあざといと思うかもしれませんが、これに関してもちょっとしたテクニックがあるのです。惜しげもなく伝授しましょう。
ぜひともこの能力を身に着け、周りから力を分けてもらいながら受験を突破していただきたいと思います。